【戦力分析 プエルトリコ代表】
数多くのメジャーリーガーが揃ったプエルトリコ代表チーム。
米国代表を打ち破り、今、勢いに乗っている。
全体的には打高投低の感があるチームである。
投手陣では、メジャー通算165勝右腕、ハビエル・バスケス投手が、オフに手術した右ひざへの不安から、大会を欠場する模様。
ただ、36歳と年齢も高く、昨シーズンはメジャーでのプレーもない。また、まだ今季の所属先が決まっていないことからも、チームにとって「大きな痛手ではない」といえる。
そうなると、主戦投手は東京ヤクルトスワローズに所属するオーランド・ロマン投手や、元広島、横浜でプレーしたジオ投手や、ヒラム・バーゴスなどのメジャー選手数人が中心。
ロマン投手に関しては、MAX151km/hのストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップを操る本格派右腕。昨季9勝を挙げ、活躍した。先日の広島とのオープン戦でも5安打をあびながら3回を無失点に抑えるなど、仕上がりは上向きだ。
打線は、メジャー通算2064安打、334本塁打の超大物スイッチヒッター、カルロス・ベルトランや、昨季打率304.、25本塁打、91打点のアレックス・リオス(ホワイトソックス)、メジャー最強捕手との呼び声も高い強肩強打の捕手、ヤディエル・モリーナらを擁する打線は破壊力抜群だ。
捕手ヤディエル・モリーナは元々、打よりも守備の捕手。通算盗塁阻止率45パーセントという鉄砲肩が自慢。そのため、投手のモーションを上手く盗まないと、盗塁は難しそうだ。同捕手は、近年、打率が3割台に達するシーズンが増えて来ており、今大会では打線にも厚みを加える役割でもある。
本大会でも破壊力ある打線が機能すれば、ドミニカ共和国、ベネズエラが同組となる「死の組」を突破する可能性が充分にある。