【戦力分析 オランダ】
一部評論家の間でも、今大会の「台風の目」と評される欧州最強チーム。
2011年IBAFワールドカップではキューバに勝利し、初優勝を飾るなど、近年、着実にレベルアップを果たして来ている。
チーム全体では、2月24日のキューバとの練習試合では5対0と快勝し、同26日の台湾との練習試合でも6対0の快勝。その台湾戦では、今季楽天に加入し、オランダでは代表を牽引するメジャー通算434発の超大物アンドリュー・ジョーンズも1発を放つなど、調子は上向きなように見える。
本戦でもキューバを撃退し、本大会に入ってもその勢いは確認できる。
打線はやはり怖い。
メンバーは、先ほど紹介したメジャー通算434発の大物、“AJ”ことアンドリュー・ジョーンズ、日本でもおなじみ、東京ヤクルトスワローズ所属のホームランキング、ウラジミール・バレンティン、ブレーブス所属の堅守を誇る内野手、アンドレルトン・シモンズらが中心となる。
“AJ”がかつての輝きを取り戻し、バレンティンがホームランキングの実力をいかんなく発揮すれば、かなり怖い打線だ。
ただ、キューバ戦の前に行われた台湾体育大学戦で“メッタ打ちにされた”という情報も見られることから、投手陣全体のコマが揃っているとは判断しにくい。“打線は水物”のため、リードを許す、ないし、僅差にもつれ込む試合になると難しいかもしれない。