【戦力分析 スペイン】
スペイン代表とはいえ、メンバーで本国生まれの選手は皆無。ベネズエラ、ドミニカ、プエルトリコ、キューバ、アメリカなどの多国籍軍である。
投手陣は、ほとんどが米国でのプレー経験があるが、いまだメジャー経験者はいない。
打線に目を向けると、俊足巧打の外野手、エンゲル・ベルトレや、3Aで活躍する好守の内野手、ガブリエル・スアレスが中心となるが、有望な選手はまだまだ散見される程度。
チーム評価も、ヨーロッパでは、オランダ、イタリアに次ぐ3番手として位置づけられる同国は、競合が軒を連ねるC組では苦しい戦いを強いられる確率が高いだろう。
ただ、予選4試合で打率358.、53安打32得点をマークする等、チームとしてはつながりある打線が持ち味で、予選では敗者復活戦から本戦への参加チケットをつかみ取っている。
また、「これから」の選手が多いため、野球の品評会ともいえるWBCは「格好のアピール場所」とも言える。
それらの点で、本大会でその勢いやハングリー精神を十分に発揮し、まとまりができれば、勝機はあるだろう。