【戦力分析 カナダ】
WBC過去2大会では、いずれも1次リーグ敗退のため、まずは1次リーグを勝ち上がりたいところだ。
2006年WBCでは、アメリカ代表相手に大金星をあげるなど、勝機がないわけではない。
そのような中、中心となる選手にはこのような顔ぶれが揃っている。
野手では、ツインズの内野手、ジャスティン・モルノー。過去オールスターにも4度選出され、2006年にはアメリカンリーグのMVPに選ばれた。メジャー通算打率280.、204本塁打のスーパースター選手である。
2012年シーズンは、打率267.、18本塁打をマークしており、その力はまだまだ健在といえよう。
投手に目を向けると、不安材料が目立つ。
先発陣が手薄な上、リリーフの目玉、ブルワーズのジョン・アックスフォードの不振だ。
ジョン・アックスフォードは、2011年シーズンには46セーブをあげ、ナショナルリーグのセーブ王に輝いたが、2012年シーズンはまるで別人のように不振にあえいだ。そのため、復調し、本来の力を取り戻せば面白いが、直近シーズンの不振は気になるところだ。
投手陣の光明は、昨シーズン、巨人で活躍したマシソンが加入していることだろう。
ただ、他の選手に目を向けると、パイレーツのマーティンが出場を断念するなど、カナダチームは、モルノー以外はマイナー選手が中心。
1次リーグでは勝ち進む可能性はあるが、それ以降は戦力的にやや厳しいといえるだろう。