【戦力分析 中国代表】

日本からすれば格下の相手であり、戦力的に第1ラウンドA組の中で勝ち残るのは厳しいと判断していいだろう。

 投打ともに大きく目立った選手はいないが、特に苦しいのは投手の台所事情。

まず、「中国の秘密兵器」と評されていた、米大リーグロイヤルズ所属であるブルース・チェンが本大会を辞退することになった。ブルース・チェンは、メジャー通算71勝の中国系パナマ人のサウスポー。先日引退を発表した松井秀喜氏との通算対戦成績を、打率1割台に抑えるなど、“松井キラー”としても知られている。

WBC過去2大会は、パナマ代表として参加しているが、「祖父母の中国での出生証明書がない」という理由から、2月13日までに出場資格を得られなかったようだ。

そうなるとピッチングスタッフの台所事情は苦しい。主戦は卜濤(ぼく・とう)というサウスポー。130km/h台後半〜140km/hのストレートとスライダーという球種でいやらしさがないため、抑えることは難しそう。

また、李帥(り・すい)は、身長190cm近くありながらアンダースローという変則ピッチャー。おまけにストレートが120km/h台と軟投派だが、逆に打ちにくいかもしれない。

打線で特徴的なのは、王偉(おう・い)とレイモンド・チャンの2人。前者の王偉は第1回WBCで侍ジャパンの上原からホームランを打つなど、パワーヒッティングが特徴。後者、レイモンド・チャンはツインズでマイナー契約を結んでいる内野手。守備がよく、2009年のWBCでは打率455.、1本塁打、2打点と好成績を収めた。

このように、何人か特徴的な選手はいるが、戦力的にはA組で最も乏しいといえそう。ただし、上記のように癖のある選手も所属しており、油断やズルズルした展開に持ち込まれると、足元をすくわれるかもしれない。