【戦力分析 日本代表 侍JAPAN】

山本浩二監督の下、大会3連覇を狙う「侍JAPAN」。なんだかんだ言って本大会も大本命といえよう。

今大会、「現役メジャーリーガーが1人も出場しない日本」を悲観するニュースや風潮が見られる。中には侍ジャパンを「貧打戦」のニュアンスで捉えるケースも散見されるが、はっきり言って、全くそのような心配はいらない。

なぜなら、元来の“日本野球”は“スモールベースボール”であり、確度の高いヒッティング技術と足、そして細かい戦略・戦術を組み合わせた野球が真骨頂だ。今回はそれを体現出来る「国内オールスター」のメンバーが揃っている

それに「打線は水もの」である。どんな“破壊力抜群のチーム”でも、打てるときもあれば、さっぱり打てないときもあるのである。

かの野村克也氏をして「過去(プロシーズンで)打力で優勝したチームはない」とまで言わしめるほど、野球は投手力が大事であり、最も波のない守備力が高いチームが安定的に勝つ力があるといえよう。

そういった意味では、ヒッティング技術の高い打線、高い投手力と守備力を誇る侍ジャパンは、高いレベルでバランスの取れたチームであるため、勝ち進む確率は高い

また、注目は捕手の阿部慎之助だ。侍ジャパンでキャプテンを務める阿部選手は、2012年シーズン、捕手で四番、主将という重責をおいながら、見事、巨人を日本一に導いている。打率も340.と捕手最高打率をマークするなど、実力、メンタルタフネス、キャプテンシーのすべてを備え、円熟期を迎えた侍ジャパンのキャプテンに注目だ。

一方、心配なのは、実は“投手”の方である。WBCで使用するボールはNPBでの統一球とは異なる。これがやっかいだ。

大半の選手から聞くのは「すべる」という表現である。2月23日のオーストラリアとの壮行試合でも、エース、田中将大投手が制球を乱すシーンが多数見られた。

ただ、WBC3大会連続出場の巨人の杉内投手や阪神の能見投手など、キッチリWBC球を使いこなしている選手も見られることから、すべての選手にとって不利な条件ではないし、日本人選手に限った話でもない。あとは、残りの壮行試合を含め、本番までにいかに“少しでも慣れるか”が大事になってくる。

打線の方も、残り試合を勝つことで、「固さ」をとっていき、本来の“スモールベースボール”を取り戻す事が必要であろう。

いずれにせよ、今大会も本命である事には間違いない。