【戦力分析 韓国代表】

WBC3連覇を目指す日本の前に立ちはだかる、侍ジャパン永遠のライバル。

今大会メンバーを見ると、“投高打低”の印象がある。

まず、投手陣の不安要素は、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、金廣鉉(キム・グァンヒョン)、奉重根(ポン・ジュングン)という韓国投手陣の柱となっていた面々が、メジャー入りや故障により代表を離脱していることだ。

その中での主戦投手は、最多勝投手の左腕・張洹三(チャン・ウォンサム)。ストレートはMAX145km/hで、速さはそれほどないものの、コントロール、変化球、配球で勝負するタイプ。2011年アジアシリーズの決勝戦では福岡ソフトバンク相手に好投しており、同大会でMVPにも輝いている。

また、尹錫珉(ユン・ソクミン)は、右の本格派。韓国リーグでも最も低い被出塁率を誇っていることから、ゲームメイクをできる投手と判断出来そうだ。

打線に目を向けると、注目はやはり日本でもおなじみの3選手。

李承燁(イ・スンヨプ・元巨人)、李大浩(イ・デホ・オリックス)、金泰均(キム・テギュン・元ロッテ)といった長打、打点を稼げる面々が中軸。日本の野球にも対応出来る彼らのコンディションがよければ脅威だ。

その前を2012年盗塁王のタイトルに輝いた李容圭(イ・ヨンギュ)、2009年に53盗塁をマークした鄭根宇(チョン・グンウ)らの快足選手が、後ろを2008年の首位打者、金賢洙(キム・ヒョンス)や三振が少ない韓国屈指の巧打者である李晋暎(イ・ジンヨン)らが固める打線は、役者が揃っているとも言えよう。

ただ、李承燁(イ・スンヨプ・元巨人)、李大浩(イ・デホ・オリックス)、金泰均(キム・テギュン・元ロッテ)の3選手はポジションがかぶるため、同時に出場することはなさそうだ。その意味では中軸が流動的だという弱さもある。

さて、現状のチーム状態はどうなのか?2月27日、衝撃的なニュースが舞い込んで来た。

「韓国代表チームが、台湾のアマチュアチームに敗戦」というニュースだ。

やはりどのチームも同じで、国を背負っての戦いに対する重責から、本番前にはなかなか、本来の力を出し切れないのだろう。

とはいえ、韓国の強みは「本番に強い」というところである。

・  過去WBCでの大会通算成績は12勝4敗と高い勝率。また、この4敗はいずれも対日本での黒星である。つまり、日本以外のチームには負けていないということ。

・  ちなみに、日本との対戦成績は4勝4敗の五分。韓国も「日本だけには負けられない」と、対日本戦では実力以上の力を発揮してくる可能性も高い。

・  そのため、序盤で先制点をもぎ取り、“相手チームに捉えられる前に”早め早めの継投によって逃げる展開に持ち込むこと。これが韓国の勝ちパターンになりそうだ。

・  序盤のせめぎあいに、目が離せないだろう。